裏道って実はこわい!
裏道はセンターラインがなく、車道と歩道の区分もありません。通行するのも歩行者や自転車が主で、車の交通にしっかりと配慮して整備されていないケースもあります。渋滞があると、カーナビなどで「裏道」を検索して、よく知らない狭い道を通行する方が増えています。交通量が多くないので、つい気がぬけてしまいますが、油断は禁物です。
こうした裏道を走行する場合のリスクは、例えば次のようなことです。
- 見通しの悪い交差点が多い
- 駐車している車両の死角から歩行者、自転車が飛び込んでくる(特に道路に面した住宅が危ない)
- 歩行者、自転車とすれ違うときに、安全な間隔がとれない(すれすれを通る)
- 路面の道路標示がよく見えず、見過ごしてしまうような交差点が多い
- 対向車があるときに、どちらかが退避しなければ通行できない。(バックなどをするときが危険)
裏道・抜け道を通行するには
カーナビが「抜け道」として指定したからといって、早くそこを抜けられるわけではありません。交通量が少なく、信号もあまりないですから「早く目的地に着ける」と思いがちですが、そんなことはないのです。
安全に走行するには、様々な注意が必要です。例えば、以下のような点です。
- 歩行者や自転車が通行している場合は、スピードをできるだけ落とす
-
小さな見通しの悪い交差点などからの歩行者や自転車の飛び出しなどに備える
- 対向車に備えて、一時停止、徐行を繰り返す
幹線道路と違って、これだけのことに備えないといけません。
これだけ見ると「抜け道」の走行はリスクのほうが大き いといえるでしょう。
送迎中、特に注意したいポイント
しかし、危険なことはわかっていても、そこに利用者が住んでいたら、送迎しないわけにはいきません。
そんなときは、次のことに注意しましょう。
- カーナビを注視しない
- そのためにカーナビに頼らず目的地に行けるよう、地図を頭に入れておく
- 住宅からの飛び出しに注意する
- 対向車とすれ違うポイントをおさえておく
- 利用者宅での乗降車時の駐車場所をあらかじめ確認しておく
1度も通ったことがない場合は、送迎前に実走しておくことをおすすめします。